はぐレ企画について

草の根から世界の果てまで

私が最初に自分でブッキングしたイベントを開催したのが2007年のことです。
ライブハウスで、あるいは路上で出会ったすごいミュージシャンのことを知って欲しい、できるならば私と同じように生でそのファーストインパクトを味わってほしい、そういった思いからイベントの企画を始めました。
「はぐレ企画」という名前には、裏通りからまだ世に知られていない猛者を紹介する、そんな意味が込められています。

私がブッキングを始めたころに比べると、今は音楽を取り巻く状況も変わってきたように思います。特に2020年からのCOVID-19の影響によって否応なしに生の現場に触れる機会が減り、その副産物的ながらも多くのライブハウスが配信環境を整備することによって、結果的に小さなライブハウスで行われるライブが、より簡単に多くの人の目に触れるチャンスが増えたようにも見えます。

YouTubeやライブのオンライン配信によって、それまで目につきにくかった多くのミュージシャンの存在がかなり可視化されるようになりました。ただ選択肢が増えても1人の人間が使える時間の量が増えたわけではありません。
ここが良き体験に出会える1つの入り口になればと思います。