ライブレポート「はぐレ企画×Mission's~強く!烈しく!!ヲトナゲなく!!!~」(2011.02.22)

◆前置き

経験に裏打ちされたスキルを持った上で、なお落ち着くことなく、やんちゃしているヲトナゲない大人たちを集めたイベントをやりたい。そんな私の話に賛同していただき、高円寺Mission'sとの共同企画ということでイベントを開催することができた。
そんなわけで、今回は「大人気」をテーマにイベントを振り返ってみようと思う。

◆ハリハラ

トップバッターを努めてくれたのはMission's推薦でハリハラ。私も初めて観るバンドで楽しみにしていた。
ギターとドラムのシンプルなデュオ。奇異というのではないが、なんとも言葉で表現するのが難しい世界観を持っている。
世間に馴染めない時代遅れの文学青年が、その怒りや鬱屈を表現するためにギターを持って歌い出した。どんなに弦をかき鳴らし、声を張り上げてみても世間はやはり冷たい。やがて年月は過ぎ、世間との溝は相変わらず埋まらないままだが、あの頃よりもギターを上手く弾けるようになった自分がいる・・・
不良になりたくて、けれどなり切れなかった、大人になれない大人。そんなストーリーを思い浮かべた。

◆SOUL-D!

続いてジンボ推薦でSOUL-D!の登場。バンド暦14年のベテランだが、高円寺でのライブは初だという。ちょっと意外。
ハリハラの哲学的なステージとは打って変わって、こちらは悪ガキがそのまま大人になったという感じの、やんちゃっ気溢れるアグレッシブなロックバンド。最初からテンションマックス。こちらのテンションも否応無しに上がる。
曲でもMCでも息をつかせず攻め込んでくる。我ながらこのイベントにピッタリなバンドだと思った。今日の出演者の中でもぶっちぎりで楽しいステージ。あっという間の30分間だった。

◆ゴーゴートップレス~

再びMission's推薦でゴーゴートップレス登場。こちらも負けず劣らずのやんちゃ坊主たち。SOUL-D!のステージに触発されたのか、それともこれがいつも通りなのか、とにかく押せ押せ、とにかく熱い。激しく動きすぎてギターのストラップが取れてしまい、弾くべきタイミングで弾けなかったなんてアクシデントも今日のイベント的には全然OKだ。
一発で好きになってしまった。是非また観たい。

◆high quality gem(G.H.Q)

イベントも後半戦に差し掛かりGHQがステージに立つ。こちらは同じ悪ガキでも貫禄溢れる大番長といった風情。彼らのライブはエネルギーの塊だ。演奏している姿こそクールだが、響いてくる音の重さがケタ違いだ。単に音量の問題ではない。音が質量を伴っているのだ。そうそう真似できるものじゃない。
30分という限られたステージで、いつもより若干大人なセットリストにまとめてきたが、最後はいつものようにどかんと暴れて締めてくれた。いつ観ても恰好いい。

◆DEEPCOUNT

いよいよ大トリ、DEEPCOUNTの登場。酸いも甘いも噛み分けた枯れた味わいを持ちつつも、なおロックすることを辞めないバンド。最初のMCでノブ氏がニヤリと笑いながら「いけない大人を代表して・・・」と語ってくれたのが実に印象的。
自分自身久しぶりに聴いて思ったが、彼らは完璧にバンドだった。4人それぞれが己の個性を保ちながら、完全に一つの音に向かっている。個々のパートはどれも粒立っている。なのに全体としては非常にウェットで粘い雰囲気。それがDEEPCOUNTの音だ。私は演奏は専門外なのでとても想像がつかないが、どうやったらこういう音作りができるのだろう?
そしてノブ氏の放つ言葉の重み。いい歳した親爺(笑)が叫ぶ言葉に、何故これほど心を揺さぶられるのか。最後の方は迂闊にも涙ぐみそうになってしまった。本物の大人による大人気ないライブ。最高。その一言に尽きる。

ハリハラ ハリハラ SOUL-D! SOUL-D! ゴーゴートップレス ゴーゴートップレス GHQ GHQ DEEPCOUNT DEEPCOUNT

◆あとがき

まずはなにより、今回共同企画という形でイベントを組ませていただいた高円寺Mission'sに心より感謝したい。ここには書けないが、このイベントをMission'sで開催するに至った経緯、そして実際に開催するにあたっての細かいやり取りには、色々な事情が絡んでいた。

2010年7月13日 ジンボ アラタ