『White Sky』- NETWORKS

インナースペースへの時空旅行へと誘う、螺旋紋様のサウンドフィルム

理屈抜きにキモチイイ。
私はレビューを書く際にはあれこれと理屈をこねるのが癖なのだが、この『White Sky』というアルバムに関しては、あの音がどーたらこーたらなどと抜かす気分が起こらない。
「見るまえに飛べ」ならぬ「聴くまえに飛べ」状態だ。

NETWORKSの音楽を聴いていると、自分という存在が少しずつほどけてバラバラになって行くような気分になる。皮膚が剥げ、肉が削ぎ落とされ、骨が砕け散り、内臓が溶け去り、最終的には二重螺旋のDNAにまで還って行くような感覚。己が混沌に飲み込まれ、もはや自我はなく、その場の空間と完全に一体化する。

これはサイケデリック、トランス、アンビエントなど、ジャンルはなんでもいいのだが、優秀なトリップミュージックがもたらしてくれる快感の最たるものだ。仏教で説くところの「解脱」の疑似体験といってもいいだろう。
ヨガの修行など経なくても、このアルバム1枚で、簡単に宇宙との一体感を手に入れられるのだ!!(笑)

受け取りようによっては、なんだかアブナイ音楽を想像させてしまいそうな話しになってしまったが、変に構える必要はない。NETWORKSの音楽は単純にBGMに使うのでもOKな汎用性も持ち合わせている。
キラキラした空間系の音色中心のサウンドはお洒落な空間を彩るのにもピッタリだし(彼らは青山のギャラリーで開かれたガラス工芸作家の個展で演奏したこともある)、お出かけの際のドライブミュージックに使うのも良い。

他人が使っているのを聞くと「ダッセーな」と思ってしまう表現だが、今回は敢えて使わせてもらおう。
マストです!

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ジンボ アラタ
Author ジンボ アラタ 90 Articles
東京都出身。日本工学院八王子専門学校コンピューターミュージック科卒業。その後は音楽とは別の道へ進むが、再び音楽の世界になんらかの形で関わって行こうと決意し、2007年より音楽イベントのオーガナイズを始める。