松山千春の人生相談

チャゲアスのASKAが覚せい剤所持で逮捕されたという話題でツイッターが沸いていた。
まだ前後の事実関係がはっきり伝わってこない「トップニュース」の段階なので、個人的な見解は特に述べる気もないのだが、松山千春の人生相談を思い出したので、そちらの内容を載せておこうかと思う。

週刊プレイボーイに96年~99年に連載された松山千春の人生相談『天下無敵』より。
相談内容は以前麻薬所持で逮捕されたミュージシャンがいつの間にかドラマに復帰して平然としていることに腹を立て、芸能界はなんでこんなにいい加減な世界なんだ!?という問いかけをしているもの。
以下、松山の回答。

申し訳ない。別に俺にはそのミュージシャンを擁護する義理も必要もないのだが、とにかく同じ芸能界に住む男として頭を下げる。

しかしな、これだけは理解してほしい。一般の人と同じようなことをしていたら、オレたちのような芸能人は人の心を揺り動かすような曲や演技はできないのだ。やはり、一般の人とは違う異常なことをやる人間が評価を受ける世界なんだよ。

結局は、その異常な行動が犯罪の範疇かどうかの問題なんだわな。俺も世間から見れば後ろ指を指される行動ばかりだとは思う。だが、その行動が曲作りにおいて大事な要素になっていることもまた事実なんだ。

ま、俺は薬には興味がないからな、その点は大丈夫だ。目の前に薬を出されても興味がないから絶対に手は出さない。ただ、女を差し出されたら…これはわからんな。

とのこと。
ここでは「芸能人」と「一般人」が違う世界の住人という風な書き方をされているが、芸能人が芸能の世界で生き続けること、つまり一般人とは違う自分であらねばならないというプレッシャーは、我々一般人にはわかるまい。

もちろん擁護しようというつもりはなく、むしろそのプレッシャーから解放されたら楽になるんじゃないかと思うのだが、そう割り切れるような人間はそもそも芸能人にはなれないのかもしれないな。


ジンボ アラタ
Author ジンボ アラタ 98 Articles
東京都出身。日本工学院八王子専門学校コンピューターミュージック科卒業。その後は音楽とは別の道へ進むが、再び音楽の世界になんらかの形で関わって行こうと決意し、2007年より音楽イベントのオーガナイズを始める。