Please Tell me Night

@八王子RIPS 2017/03/15

はじめに

3月25日。八王子RIPSに足を運ぶ。
▲s(ピラミッドス)とザ・キャプテンズが出るイベントを観に行くため。忘れてモーテルズの名前もあった。他に『銀幕一楼とTIME CAFE』という初めて観るバンドもいたが、名前とアー写からしていかにもな臭いがプンプンする。これだけのメンツが集まって、しかも会場が隣町の八王子とあっては行かないわけにはいかない。

RIPSはそんな大きな会場じゃないし、このメンツなら人一杯だろうなと思ってたけど、案の定到着した時はもう入口まで人が溢れていた。幸い寿司詰め状態と言うほどギュウギュウではなく、適度に間隔があったので助かったが。

▲s(ピラミッドス)

少しだけ遅刻して、もう1番手の▲sのライブが始まっていた。実はエレキになってから観るのは初めてなのである。

打楽器隊の仕事はドラムに1本化され、ジプシー的な旋律は主にクラリネットが担う形になり、やはり前ほどゴリゴリのジプシーバンドではなくなっているが、物足りなさを感じることはなかった。

笑わせることに関しては相変わらず熱心で(笑)、コントという名の販促もやってたし、ライブ中客席は笑いが絶えなかった。恐らく初見のお客さんも少なくなかったと思うのだが、すごく受け入れられていた。

PYRAMIDOS(▲sピラミッドス) -日本発のジプシーバンド http://pyramidos.net

ザ・キャプテンズ

お次はザ・キャプテンズ。Zher the ZOOで働いていた頃はカウントダウンをやってもらったりして、仕事の上では非常に馴染みのある方々だが、一個人として観に来るのは考えてみれば今回が初めてだ。

なんと知らない内にヨースケさんが抜けていて、今日のライブはサポートメンバーを入れてやっていたが、このサポートのお兄さんが女の子と見紛う可愛い顔と細身の体の持ち主だから、最初「キャプテンズに女性メンバーが?マジで!?」と本気で心配してしまった。

ライブが始まってしまえばそんな心配もぶっ飛び、やっぱり最高だった。エレベーターの曲?、あれは初めて聴いたけどフリも覚えやすかったし楽しい曲だったな。また聴きたい。

彼らは明日はZher the ZOOで2マンらしい。2マン控えた前日にライブやって、ちゃんと動員も出来て場も盛り上げられるんだから本当にすごいわ。

最後のグループサウンズ「ザ・キャプテンズ」 http://www.thecaptains.jp

銀幕一楼とTIMECAFE

3番手は銀幕一楼とTIMECAFE。初見だったが、もう期待しかなかった。今日のバンドの中では1番の大編成。ボーカル、コーラス、ギター、ベース、キーボード、ドラムの6人。

なんと言えばいいだろう、歌謡ロック、和、ディスコなどの要素が並存ではなく、きちんとミクスチャーされた音楽だ。これはありそうで意外とない。ボーカルの銀幕一楼さんは黙ってればグラムロックのボーカリスト然とした二枚目なのだが、この方素で歌舞伎でもやられそうな、かなり顔を作られるステージングをなさる。いや、正直好きなんだけど、いい意味で期待を裏切られたキャラクターだ。

踊れるし、演奏は上手いし、演出もしっかりしていて素晴らしいバンドだった。自分でもイベントに呼びたいくらい。

銀幕一楼とTIMECAFE 公式ウェブサイト

忘れてモーテルズ

そしてこのメンツの中でトリが「忘れてモーテルズ」という、かなり攻めた順番だったけども、その心配もヨソに、モーテルズのライブも素晴らしかった。

このバンドは何がいいって、最初の1発目の音からテンションMAXなんだよな。緩急とか駆け引きなんてものは存在しない。潔いし、ホントそれでいいんだと思わされる内容。観るのは相当に久しぶりだったけど、変わってない所もありつつ、ちゃんと成長していた。

モーテルズのライブを観ていて、ふと思い出したのがこちらの記事。

簡単に言えば、聴衆は演者の出す音に最大限の注意を払うべきだという話だと思うが、個人的には聴衆が演奏中に手拍子をしたり、歓声を上げたり、指笛を吹いたりといった「割り込み」が、むしろ求められる音楽というものは存在すると思っている。(このブログの筆者もそのことはわかった上で、演と聴の完璧な信頼関係が求められる音楽が存在することに言及しているのだと思うが)

モーテルズがMCで「今日のイベントは凄いメンツだけど、みんないい感じに違う方向を向いてる」って言っていた。なかなか上手いこと言うなと思ったけど、同時に全てのバンドに共通して言えるのが、ライブに聴衆が割り込むことを良しとし、むしろ積極的にそれを誘っている姿勢だろうか。(勿論節度は必要だが)

忘れてモーテルズ 公式webサイト http://wasuretemotels.com

おわりに

なんにしても楽しいイベントだった。個人イベンターさんの企画だったみたいだけど、すごく好き色なブッキングだし、場所も近いし、ぜひまたやっていただきたい。

久しぶりに観るバンドばっかりのライブで再確認したけれども、こういう音圧を肌で感じられる環境で、かつ不特定多数の聴衆が同じ方向を向いている状態でこそ、真価を味わうことのできる音楽というものは存在する。(厳密には音楽を含む総合的なパフォーマンスと言うべきかもしれないけれども)

やはりライブは良い。

3/26 追記

次の日に「忘れてモーテルズ」の283さんのツイッターを見たら、俺と話したことが書かれていた。当時味わった苦い想いが綴られていた。

モーテルズのライブの何曲目かで「283様のおかげです」と連呼する歌があって、最初それは単なるおちゃらけソングなのかなと思って聴いてたんだけど、そのツイートを見た後で振り返ってみると、あの日感じた屈辱の中で「もう誰にも負けない」という決意から生まれた歌なのかなと、ふと思った。想像だけど。


ジンボ アラタ
Author ジンボ アラタ 90 Articles
東京都出身。日本工学院八王子専門学校コンピューターミュージック科卒業。その後は音楽とは別の道へ進むが、再び音楽の世界になんらかの形で関わって行こうと決意し、2007年より音楽イベントのオーガナイズを始める。