ジョン・ケージとエディ・マーフィ

私は趣味で(地下)クイズをやっているが、クイズをやっていると時折ジョン・ケージに関する問題が出題される。

大抵は「4分33秒」を作曲したことで知られる作曲家は誰か?と問う問題か、ジョン・ケージの代表作である楽器を一切演奏しない曲は何か?と問う問題だ。

ただこれを見る度にケージの代表作は「4分33秒」だったのかな?と思わないでもない。

確かに最も有名でセンセーショナルな作品だったのではあろう。現代音楽に全く興味のない人でも、ケージと「4分33秒」はセットで覚えている人は少なくない。

そもそも代表作という言葉をどう解釈するのかという問題もあるし、3枚ほどしかケージを聴いていない私には何がケージの代表作かなどと断定できるはずもない。

さて、手持ちの作品の名から「WORKS FOR PERCUSSION vol.2」を聴いていた時のこと、2曲目の「CREDO IN US」の8分台に入ったあたりで、唐突に映画「ビバリーヒルズ・コップ」のメインテーマが引用されるシーンが出てきた。

「CREDO IN US」は1942年の作品とされており、まだビバリーヒルズ・コップどころか、エディ・マーフィもこの世に生まれていない時代だ。

当然ながら後から加えられたアレンジであろうと想像できる。ケージは1992年に亡くなっているので、1~2までなら映画を観るなりサンプリングをするなりする機会はあっただろうが、3は1994年公開なのであり得ない。

たまたま3のシングル盤を持ってたんだけど、メインテーマの「AXEL F」は1作目から使用されていたはずだ。映画観たし。(正直1の記憶は曖昧なのだが、少なくとも2では間違いなく使われている。何度も観たので)

ジョン・ケージとエディ・マーフィという組み合わせは非常に意外で面白い。

当時少なくとも70歳にはなっていたはずのケージが、この映画とどうやって出会い、この曲をどう取り込もうと思ったのか?興味深いね。

余談だが、学生時代にDTMの授業でこの「AXEL F」を作ったことがある。最後までは作れなかったけれども、楽しかった。


Author ジンボ アラタ 115 Articles
東京都出身。日本工学院八王子専門学校コンピューターミュージック科卒業。その後は音楽とは別の道へ進むが、再び音楽の世界になんらかの形で関わって行こうと決意し、2007年より音楽イベントのオーガナイズを始める。