コロナ禍でのライブハウスの生き延び方

私はもうライブハウスを退職して結構経つが、新型コロナウイルス騒動が始まってから、何度か「今自分がライブハウスのスタッフだったら」という視点でブログを書こうと思ったことがある。
ただ途中まで書くと、その話をする上で明らかに知見が足りないことがわかってしまい、半端な内容になってしまうので結局書かなかった。
とはいえ、自分にとってライブハウスで過ごした時間と価値は決して小さなものではないので、何かできることはないかと思っていた。

この状況でも開催しているイベントに行ってお金を落とすとか、署名活動に参加するとか、やり方は色々あると思うが、それよりはなるべく質の高い情報をシェアするという方法で貢献したいと思う。
ツイッターに動画を貼れば済む話なのだが、それをしないのは提示された情報の中から自分に都合の良い部分だけ見て、安易に拡散されるということがあって欲しくないからである。(私のツイッターのフォロワー数でそんなことが起こる可能性は極めて低いけれども)

この動画を紹介した理由をいくつか述べたいと思う。
・まず明確なデータに基づいて提言がされていること
・恐慌、自然災害、パンデミックといったリスクにどう向き合うのかを、昨日今日ではなくかなり前から研究している機関から出されていること
・藤井聡が言っているということ(これについては後述する)
・最初から最後までイデオロギーを持ち出さずに語りきっていること

イデオロギーとか政権批判に話を結び付けると、すぐに話があさっての方向に飛んでしまいがちだ。それをしていない点でこの動画はとても評価できる。

ここで話している藤井聡という人は、かつて内閣官房参与を務めた人で、消費税増税にずっと反対してきた人だ。
わたしは増税が実施される前に何度かこの人の話を聞いたことがあって、なんで増税がダメなのかということを非常にわかりやすく解説してくれたので、信用できる論客だと思っていた。
興が乗ると関西弁がどんどん出て、歯に衣着せぬ鋭い批判がバンバン飛んでくる人なのだけど、この動画ではきっと政府をクソミソに言いたいのをぐっと堪えて冷静に話されている。

40分以上あるのでYou Tubeで観るには結構長い動画だと思うが、話し方が明快だし、テレビでは出していないような興味深いデータが見られるので退屈はしないだろう。

ライブハウス関係者やミュージシャンの方がこの動画を観てくれたなら、是非とも最初から最後まで飛ばさずに観ていただきたい。そして部分的な発言を切り取って拡散するような真似はできれば控えてほしい。
それから偉い人が言っているからといってこの話を鵜呑みにせずに、自分の頭でもう1度内容を反芻してほしい。
もしこの話を他にも拡散するのなら、ライブハウスがイベントを自粛しないための武器としてではなく、あくまで正しい知見を広めるためにしてほしい。(私がわざわざブログで紹介する方法を取ったのはそのためである)

余談として、動画の最後の方で「MMT」という単語が出てくるけれども、これについても「藤井聡 MMT」で検索すればご本人がわかりやすく解説している動画が見つかるはずである。

この記事を書きながら久しぶりにTEAM VERYSを聴いてるんだけど、めちゃくちゃいい。この騒ぎが収まったらライブ行こう。


ジンボ アラタ
Author ジンボ アラタ 109 Articles
東京都出身。日本工学院八王子専門学校コンピューターミュージック科卒業。その後は音楽とは別の道へ進むが、再び音楽の世界になんらかの形で関わって行こうと決意し、2007年より音楽イベントのオーガナイズを始める。