ゴーゴー510

2月28日、下北沢CLUB Que(以下Que)に行ってきた。
主たる目的は明日で退職される店長の後藤氏に会うことだったので、あんまりライブレポ感はない。あしからず。

この日のイベントはGRAND FAMILY ORCHESTRA、The Cheserasera、それでも世界が続くならのスリーマン。
着いた時間がやや遅く、トップのGRAND FAMILY ORCHESTRAのライブは最後の2曲くらいしか聴けなかったが、かっこいいバンドなのは十分にわかった。

ご時世がご時世なので(?)演奏中も防音扉は開けっ放しだったが、Queは地下2階に位置し、しかも地下1階にあったサイゼリヤがいつの間にか閉店していたので、幸いにも影響はあまりなかったと思われる。少なくとも地上1階にいた時点では特にうるささは感じなかったし。

転換中に後藤発見。まだ彼も仕事中なので会話は少しだけ。
ここで少し後藤という人間について触れたい。

彼とはZher the ZOO YOYOGI(以下Zher)で働いていた時の元同僚である。入社の時期は彼の方が少しだけ早く、最初彼はQueの店員だったが、間もなくZherに移ってきた。
東日本大震災以降の、ライブハウス業界というかショービジネス業界にとって非常に厳しい時期を一緒に頑張ってきたこともあるし、非常に気持ちの良い人間なので私は勝手に戦友みたいに思っていた。
私は5年ほどライブハウスで働いていたが、まぁ薄給だし、世間とは違った常識で動いてる部分もあるし、上役の考えには馴染めないところがあったりして、もし後藤がいなかったら私はもう少し早くこの業界を去っていたかもしれないなとも思う。(私が退職したしばらく後、彼は再びQueに移籍になり、今に至る)
そんな彼が退職するということを聞いて、その前に1度会っておきたいと思ってQueに出張った次第。

2番手はThe Cheserasera。
Zherで後藤と働いていた時期からよく出ていてもらったバンドで、打ち上げにもよく残っていてくれたからバーのスタッフだった私としても馴染みのあるバンドだ。
久しぶりに、軽く見積もっても5年ぶりくらいにライブを観たけど、すごく良くなっていた。
ライブハウスで毎日のようにライブを観てて思ったのは、良い曲を作れるということと良いライブをできるというのは別の話で、ライブハウスのスタッフが「良いバント」と言う場合は後者の方を指すことが多い。
自分の記憶の中にあるケセラはどちらかと言うと優等生タイプというか、きっちりまとまった演奏をする印象があったんだけど、今日のライブは活きが良かったなぁ。演奏とMCとの間も含めて。
こういうライブを観ると自分と後藤との決定的な違いがはっきりわかる。

ブッキングに関しては、私は現時点である程度完成されているレベルの高い演者を呼びたいタイプだったけど、後藤は今はまだ隙があるような演者でも気にしないというか見る目があって、「こいつらは絶対もっと良くなる」って思ったら本当にとことん親身になって応援するブッカーだ。
だから演者にもすごく愛されるタイプで、今日も出演者もみんな後藤について触れていた。そのせいかただのお客さんであっても後藤のことはちゃんと「スタッフさん」ではなく「後藤さん」として認識している人が少なくない。

トリのそれでも世界は続くならは・・・暗かったー。
いや、それはわかってた話で、特にどうこう言うべき点ではない。でも最後のアンコールステージの時に後藤をステージに上げて無理矢理歌わせたのは面白かった。
普通こういうのって演者や関係者には面白くても、お客さんにとっては興醒めする展開に陥りがちなんだけど、今日は受け入れられてたし、むしろ盛り上がっていた。自分も関係者っちゃ関係者だから贔屓目に見てしまった部分はあるかもしれないけど。
本人は本気で嫌がってたけど、それでも逃げられないってなれば嫌々歌うんじゃなくて振り切ってしまうところが彼のすごいところだ。

そして打ち上げにもこっそり潜り込み、馴れ馴れしく演者と絡んだりはしなかったけど、気づいたら終電を逃して朝までコースになってしまった。何年ぶりだろうな、こういうの。


ジンボ アラタ
Author ジンボ アラタ 109 Articles
東京都出身。日本工学院八王子専門学校コンピューターミュージック科卒業。その後は音楽とは別の道へ進むが、再び音楽の世界になんらかの形で関わって行こうと決意し、2007年より音楽イベントのオーガナイズを始める。